※自分のメモ用のざっくり感想です。

今年は比較的読書習慣が保ててるので、メモ程度の感想をできるだけ書いていこうかと思います。

肉の擬人化コンテンツのオタク腐女子でありながら、婚活とか恋愛のプレッシャーに動かされてもしまう由嘉里が、”自分は消えている運命、消えている状態か当たり前”と思っているキャバ嬢のライと出会い、同居生活を始める。ライの存在に不思議と救われた由嘉里はライに消えて欲しくない、死んで欲しくないと思う一方で、ライの”いないのが当たり前”という感覚が理解できず、死んで欲しくないという気持ちが押し付けなのではという気持ちにも駆られる(周りにそういうスタンスの人がいる)。

作中を通して、結局ライのこの感情にはなんの説明も与えられない。読者もまた、ライの気持ちがはっきりとは分からない。でも由嘉里はライを尊重したい気持ちを持ちつつも、助けたいという欲望に従って行動する。きっと、ライもそれが嫌で消えたわけではない。

わたしたちは究極、だれも他者を理解できない。その他者の理解できなさ、と、じっくり向き合った作品だと思う。理解できないから踏み込まずそっとするのでも、理解しようとして同一化や肉体的・精神的接近を試みるのでもない方法で、由嘉里はライと居ようとした。失敗もしたし正解を提示されているわけではない。でもこの本の中には、理解できないこと/共にあることという矛盾を、ある種健康に生きるその様が描かれていだと思う。勇気づけられた。

コメントを残す