2日連続で、人助けの機会に遭遇した。いちどは実行し、いちどは結局何もしなかった。
ひとりめはパチンコ屋の前にいたおっちゃんで、駐輪場に停めていた自転車を持ち上げてなにか悪戦苦闘している様子だった。目があったので、大丈夫ですか、と声をかけると、大丈夫ちゃうねん、とのこと。タイヤが引っかかってな、、見ると、おっちゃんの自転車の奥に横向きに留めてあった自転車のペダルが、おっちゃんの自転車のホイールの網に引っかかっている。
2人で「そっち引っ張ってください」「もっとやってええで」とか言い合いながら、最後は大きなカブみたいに思いきし引っ張って、スコンっと、転げこそしなかったがそんな勢いで自転車を引っこ抜いた。いつの間にかパチンコの警備員がギャラリーに来ていた。
あんなに一緒にやりとりをして共同作業をしたのに、別れる時は「ありがとうな」「お気をつけて」の挨拶だけであっさりだ。さっしまでの「一緒にやってる」感じと比べると落差が大きくて少し寂しいと思う。案外、多くの人が道端で人助けをしたがらないのは、その後の寂しさを感じたくないからなのかもしれない。というのは人の良すぎる取り方だろうか。
その次の日、4、5歳の男の子が「おかあさーーーん!おいてくなー」と泣き叫びながら私を追い抜いていった。その先にお母さんがいるのかと思い様子を見ていたが、子どもが立ち止まって途方に暮れていた。慌てて駆け寄ろうとしたが、私より先におじいちゃんが声をかけてお母さんどこ?などと声をかけていた。しかし質問のはばが広すぎて答えも曖昧だ。おじいさんは情報がつかめなくてオロオロしている。こういうときチャキチャキ解決に向かわずオロオロしているのは、役に立たないといえば立たないし、一緒にいて鬱陶しいこともあるんだけど、おろおろできるのはきっとこの人の優しさだ。私は仕事がらこういう多少問題解決的なことのお手伝いのスキルはあると思っているので、手伝いましょうか?と目線を投げかけたが、おじいさんはそれどころじゃないのか眼中にないのか、目があったはずなのに完全に無視された。まあ大人が一人いっしょで、その大人も誘拐とかしそうな感じじゃないから、とりあえず大丈夫か、この後の人との約束もあるし、と思ってスーパーに入った。
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